TOP > クール寝具の選び方 > 冷感シーツ・敷きパッドの比較
クール寝具の中でも最近流行っているのが、特殊な繊維を利用した冷感シーツ・冷感敷きパッドです。特殊な繊維とは、綿のように水分を吸収しながらポリエステルのようにすぐ乾燥する繊維のことで、この特殊な繊維を使ったシーツ・敷きパッドは汗をかいてもすぐに乾くので、蒸れたりベトベトしないのです。しかも汗を気化(蒸発)させる際に熱を奪うことで、ヒンヤリとした寝心地までするという優れもの!
ところがこの冷感シーツ・冷感敷きパッドは、繊維の違いでいくつかの種類が発売されており、それぞれ何がどう違うのかよくわからない状態になっています。そこでロフトスタイルでは、冷感敷きパッドを実際に購入してどのような違いがあるのか、比較してみることにしました。本当に吸収した汗がすぐに乾くのか? ヒンヤリとした寝心地がするのか? どの冷感敷きパッドの効果が高いのか? これらの疑問を明らかにします!
まず最初のレビューは、管理人が普段から使っているパイル地(タオル素材)の敷きパッドから説明を始めたいと思います。この敷きパッドは昔からある、ごくありふれた素材で作られた敷きパッドですが、新しい冷感素材の寝具と比較するのに良いと思い、最初に説明させていただくこととしました。
それではパイル地敷きパッドの素材から説明しますと、表面は綿100%のパイル地で出来ています。パイル地というのはタオルの表面のことで(タオル地とも呼ばれます)、吸水性を高める起毛のある立体構造になっています。つまりタオルを大きく広げた敷きパッド、そう思っていただくとわかりやすいでしょう。
この敷きパッドの利点は、汗を良く吸収してくれる点と、通気性が良い点、そして価格が安い点です。タオルが水をよく吸収するように、この敷きパッドもよく汗を吸収してくれます。しかも通気性がよいので蒸れません。また立体構造なので汗の吸収量が多く、少しくらいの汗ではベタつくこともありません。
これだけの機能が詰まっていながら、価格は\1,000円以下と格安です! 実は管理人、このパイル地の敷きパッドを使う以前は、同じ価格のポリエステルシーツを使っていました。このポリエステルシーツ、汗は吸わない、ベタつく、蒸し暑いで、とにかく「夏の夜は暑いもの」というのを強く主張するシーツでした。
ところがパイル地の敷きパッドに変えてみたところ、どうでしょう! それまでの寝苦しさが嘘のように快適になり、寝汗でベタついた蒸し暑さとは無縁になりました! このように書くと、なにやら深夜の通信販売のような表現になりますが、本当にこれくらいすごく感動したのを今でもはっきり覚えています。
逆に言えば、それまでいかに酷い環境で寝ていたのかという話なのですが、安いポリエステルシーツはどこでも普通に売られているので、今でも使っている人は多いのではないかと思います。そんな人にとっては、今回紹介するクール寝具は、管理人と同じ感動を味わえるくらい、とても効果があると思います。
パイル地の敷きパッドは新しい冷感素材のクール寝具ではありませんが、それでもポリエステル100%の安物シーツと比較すれば、格段に涼しく・快適に眠ることの出来る優れた寝具となっています。この優れた敷きパッドを基準として、これから冷感素材の敷きパッドを比較していきたいと思います。
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今回使用したパイル地の敷きパッド
表面はタオルの生地と同じです
まず最初に紹介するクール寝具は、吸水速乾性繊維「クールプラス」を使った敷きパッドです。クールプラスとは、繊維の溝に汗を吸い込み、すばやく拡散して乾かす方法(毛細管現象を利用)の繊維で、汗を気化させるときに熱を奪うことで冷やりとした感触も同時にもたらしてくれます(気化熱の仕組み)。
このクールプラス繊維を使った敷きパッドは、表面は目の細かなメッシュ構造になっており、触り心地はサラサラでとても気持ちが良いです。触っても特にひやりとする感覚はありませんが、少なくともパイル地の敷きパッドよりは涼しく感じます(パイル地の素材・綿は、保温性が高いのでちょっと温かいです)。
それでは実際に寝てみた感想ですが、正直ガッカリしました。気温が低くて涼しい間はサラサラの肌触りで気持ち良いのですが、汗が出る気温まで上がると肌との接触面がネットリとして、まったく冷やりとした感触がないからです。広告でうたうような、特殊繊維の効果はまったく感じることが出来ません。
パイル地の敷きパッドと比較すると、クールプラスは最初こそパイル地より涼しいですが、横になると体温で敷きパッドがすぐに温まるので、結局同じ温かさになってしまいます。しかもパイル地は汗を吸ってくれるのでベタつきませんが、クールプラスは肌が露出する部分が汗でネットリ密着するようになります。
つまり衣類で覆われた部分はどちらもあまり変わりませんが、肌が接触する部分は汗をかくとベタつくクールプラスに対し、パイル地は変わることなくスッキリしたままでいられるという違いが出ます。もちろんどちらがお勧めかと聞かれれば、機能性でも価格面でもパイル地が断然お勧めです。
ただし、クールプラスの名誉のために補足しておくと、エアコンで空調管理された部屋では、クールプラスの方が肌触りも良くて涼しく快適です。また気温が高くても、脚や背中といった体重のかかる部分の肌が直接当たらない限りは、パイル地の敷きパッドと寝心地(温かさ)はそう変わりはありません。
ただ、気温が上がって汗をかくようになると、クールプラスの敷きパッドは汗をかいた肌との摩擦が大きくなり、ベッタリというよりネットリとした、まとわりつくような抵抗感が出てくるでしょう(ちょうど乾いていたときのサラサラ感とは反対の、密着するようなネットリ感・引っかかるようなザラザラ感です)。
以上のことから、エアコンで空調の利いた部屋で寝る人や、寝汗の少ない人、長袖・長ズボンのパジャマで寝る人には、購入する価値はあると思います。ですがクール寝具として選ぶなら、価格が安く、寝心地も変わらず、肌が当たっても不快感のない、パイル地の敷きパッドの方がお勧めです。
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今回購入した、模様が大きめのクールプラス
表面は目の細かなメッシュで、サラサラです
クール寝具は洗濯しても効果がなくなりません
次に紹介するのは、接触冷感素材「ペアクール」を使った敷きパッドです。ペアクールとは、吸放湿に優れたベンベルグと特殊機能ポリエステルを複合した繊維で、熱がこもらない、蒸れない、ベタつかないという、夏の寝具に理想的な特徴を備えた、ひんやり手触りの繊維です。
このペアクール繊維を使った敷きパッドは、表面は目の細かなメッシュ構造になっており、触り心地はサラサラでとても気持ちが良いです。先ほど紹介したクールプラスよりもほんの少しだけひんやり感がありますが、二枚を並べて比べればわかる程度で、特別ひんやり感の強い敷きパッドではありません。
それでは実際に寝てみた感想ですが、このペアクールはすごいです! 本当にクール寝具としての効果がありました! まず汗をかいた肌が当たってもサラサラで、ベタつきません。ですので蒸れるような感じもありません。ずっと同じ場所にいると熱はこもりますが、寝返りを打てばすぐにひんやりです。
さきほどのクールプラスの寝心地が(期待が大きかった分)あまりにも酷かったので、実は今回のペアクールもちょっと自信がなかったのですが、実際に寝てみればクール寝具としての機能を立派に果たしてくれていました。クールプラスの寝心地が悪かった分、余計にペアクールの寝心地が良く思えます。
パイル地の敷きパッドと比較してみると、肌触りはサラサラだし、ほんの少しですがひやりとするのも気持ち良いです。動かずにいると熱がこもるのはどちらも同じですが、ペアクールは寝返りを打てばまたひやりとしてくれるので、その分快適に寝られると思います(でもまたすぐに熱がこもってしまいますが)。
あと洗濯したとき、パイル地の敷きパッドは脱水してもズッシリと重たいですが、クール寝具は脱水しただけで半乾きとなりました。汗が乾くのも早いだろうから、寝汗が多い人は蒸れずに済みそうです。逆にパイル地はクール寝具と比べて乾くのが遅いので、たくさん汗をかく人には向いていないでしょう。
以上のように、パイル地の敷きパッドと比べても、十分にクール寝具としての効果がありました。現在普通の寝具で寝ている人には絶大なクール効果があるでしょうし、パイル地の敷きパッドを使っている人にも納得の効果があるでしょう。暑い夏の寝苦しさを解消するなら、ペアクールはとてもお勧めです。
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中綿には、帝人ケミタック ベータを採用
表面は目の細かなメッシュで、サラサラです
次に紹介するのは、新接触冷感素材「ネオクール」を使った敷きパッドです。ネオクールとは、先ほどのペアクール敷きマットを発売している会社・Nicedayが開発した新繊維で、高分子ポリエチレンファイバーを使うことで肌が触れた瞬間から熱を逃がす、そんな究極のひんやり感を与えてくれる繊維です。
このネオクール繊維を使った敷きパッドは、表面が二つの素材で出来ており、体を支える中央部分は中目のメッシュ構造をしたネオクール素材、その両脇は体圧分散と通気性に優れたダブルラッセル構造のポリエステルとなっています。夏の暑さと蒸れに対応するため、二つの素材を使い分けています。
それぞれの素材は見た目も質感もまったく異なるので、簡単に見分けがつきます。両脇のポリエステルはオマケのような存在なので置いておくとして、問題は中央のネオクール素材。何が問題かというと、手で触ると本当にひやりとするんです! これまでのような「なんとなく」ではなく「はっきり」とです!
販売サイトでも、「超ひんやり冷却エアーマット効果検証」や「第三者機関のテスト」などが掲載されていて、触って冷たさを感じることが出来ることを強調しているのですが、実際に管理人が触ってみてもはっきりと冷たさを感じることができました。これまでと違い、ようやく冷感敷きパッドになったという感じです。
それでは実際に寝てみた感想ですが、中央のネオクール素材部分は中目のメッシュなので、サラサラというよりザワザワという感じですが、肌触りはとても良いです。また先ほど紹介したペアクール以上に、はっきりとしたひんやり感が肌から伝わってきます(といっても、それほど大げさなものではないですが)。
ちなみにこのひんやり感、冷蔵庫で冷やしたジェルのような強烈な冷たさではなく、ほんのり冷たいという程度なので過度の期待はしないでください。また同じ姿勢で寝ていると、体温が移って冷たくなくなるのもこれまでのクール寝具と同じです。でも寝返りを打てば、また少しだけひんやり感が復活します。
寝汗をかいてもほとんどベタつきませんが、管理人が感じる範囲ではペアクールの方が寝汗をかいたときはサラサラしていたと思います。でもネオクールはもともと「サラサラ」ではなく「ザワザワ」だったので、その違いのせいかもしれません。とりあえず、どちらも寝汗で蒸れにくいのは同じです。
さて、両脇を占めるポリエステル素材の方は、蜂の巣のように穴だらけのメッシュ構造です。表面は凹凸なのでガサガサですが、違和感や不快感はまったくありません。通気性が良いので(というより穴ぼこだらけ)、熱がこもったり蒸れて困ることもありません。当然ですが、ひんやり感もまったくありません。
パイル地の敷きパッドと比較してみると、肌触りはずっと快適だし、短い間ですがひやりとするのも気持ち良いです。熱のこもりも、すこしマシな気がします。なにより寝返りを打てば、またひんやりとしてくれます(でもすぐに熱がこもるけど)。汗の乾きも、パイル地の敷きパッドよりずっと優れています。
このようにパイル地より優れるネオクールですが、いくつかの注意点もあります。まず敷きパッドの両脇部分は素材が違うので、触ってもひやりとしません。また長袖・長ズボンなど肌の露出が少ないと、やはりひやりとしません。それにひやりとするのは最初だけで、同じ姿勢でいるとやはり熱がこもります。
このように欠点というか、苦手とする部分もありますが、それでもクール寝具としての実力はかなり高いと思います。手で触ったとき、寝転んだときに本当に「ひやり」とする感触を味わいたい方は、このネオクールは最適の寝具ではないでしょうか。現在普通の寝具で寝ている人にはもちろん、パイル地の敷きパッドを使っている人にも強くお勧めできるクール寝具です。
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今回使用した低反発マットレス(黒いです)
中央部分は凹凸のあるニット系? メッシュ
両端は大胆に穴の開いた立体メッシュ
最後に紹介するのは、これまでのような表面素材ではなく、中敷(中綿)に使われている特殊な素材「アウトラスト」の紹介です。アウトラストとは、暑いときは熱を吸収し、寒いときは熱を放出することで、常に温度を人間の皮膚にとって快適な33度に調節するマイクロカプセルが埋め込まれた繊維素材です。
温度管理をしてくれるマイクロカプセルというと、なにやら怪しげに聞こえますが、もともとはNASAが宇宙空間で使用するグローブのために開発された素材だと聞けば、その効果の信頼性も高まるでしょうか? (逆に怪しく聞こえる?)
とにかく、繊維を体温より低い33度に調節してくれるのが、アウトラストです。
33度というとかなり高い温度のように思いますが、人間の皮膚は平均36度前後あります。このため人間がアウトラストの繊維に触れると、自分より体温が低い物なので冷たく感じるという仕組みです。この33度という温度も、人間の皮膚がもっとも快適に感じる温度から設定されたそうです。
それでは今回紹介するアウトラストを使った敷きパッドですが、表面素材は最初に紹介したクールプラスが使われている製品を選びました。クールプラス以外の表面素材を組み合わせた製品も販売されていますが、今回はアウトラストのある・なしを比較しやすいよう、手元にある表面素材から選びました。
それでは実際に寝てみた感想ですが、表面の目の細かなメッシュ構造やサラサラした触り心地は、通常のクールプラスとまったく同じです。ただしいくつかの変化もありました。まず若干ですが、表面がひんやりと感じるようになりました。感覚的には、ペアクールと同じくらいのひんやり感です。
また表面の温度が下がったためか、汗をかいたときのネットリ感(引っかかり感)がいくらか改善されました。ただしこのひんやり感の違いは、通常のクールプラスとアウトラストを使ったクールプラスを並べて比較してようやくわかった程度なので、普通に使っている分にはわからないくらい、わずかな違いです。
では、常に快適な33度に保たれているのかというと、これには疑問が残ります。というのも、実際に寝てみると熱はこもるし、その熱のこもり方も他のクール寝具と変わりがなかったからです。アウトラストが33度を保てないのか、それとも他のクール寝具が33度を保っているのか、とにかく同じ熱のこもり方です。
以上のことから、アウトラストには多少のクール効果はあるけれど、宣伝されているほどの効果はない、というのが管理人の感想です。すくなくとも、他のクール寝具と変わらないひんやり感・熱のこもり方であるなら、わざわざ高い価格でアウトラストの入った製品を購入する必要はないと思います。
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表面はクールプラスで、中がアウトラスト
表面はメッシュではなくニット系生地
今回のクール寝具比較でわかったことを、総括してみたいと思います。まずクール寝具が威力を発揮するのは、室内気温が28~32度の「寝汗をかき始める温度」になります。というのも、寝汗をかかない涼しい温度ならクール寝具は必要ないし、逆に部屋が暑すぎるとクール寝具では役に立たないからです。
実際に部屋の温度が34.5度を記録した日中にクール寝具を試してみましたが、もうまったくダメです。壁が、床が、窓が、天井が、すべてが熱くて、クール寝具もベッドやマットレスからの熱でホット寝具に早変わり! 32度に温度を保つというアウトラストも、触れた瞬間すでに人肌を超えた暖かさ!
このように部屋の温度が高いと、いくらクール寝具をつかっても快適な睡眠を取ることは出来ません。クール寝具を使う前提として、まず寝汗をかき始める程度まで部屋の温度が下がっている必要があることを覚えておいてください(ちなみに今回の比較は、室内が31~33度の状態のときに行っています)。
では暑い部屋ではエアコンが必要で、クール寝具は役に立たないのかというと、そうではありません。例えば今までエアコンが必須だった部屋でも、クール寝具を使えば扇風機や夜風だけで済むようになるかもしれないし、またエアコンが手放せなくても設定温度を2~3度上げられるようになるかもしれません。
冷却ジェルマットのように体を冷やす絶対的な冷たさはないですが、寝汗でベタつく蒸し暑さや寝具にこもった熱による不快感を改善してくれる、そんな補助的な涼しさを与えてくれるのがクール寝具になります。ですのでクール寝具に過度の期待をせずに、適切な条件の元で使用するようにしてください。
次に、今回は冷感素材のクール寝具がどれだけ高い効果を持つのかを紹介する目的でしたが、実は普通の素材を使ったパイル地の敷きパッドでも、かなり高いクール効果を持つことがわかりました。少なくとも管理人は、クールプラスよりもパイル地の敷きパッドの方が快適だと思ったくらいですから。
今回のレビューを読んで、クール寝具もあまりたいしたことないと思った人、それは間違いです。クール寝具がたいしたことがないのではなく、比較対象であるパイル地の敷きパッドがスゴイのです。まだ普通のシーツで寝ている人は、安心してクール寝具に買い替えてください。必ず効果がありますから!
ただし、すでにパイル地の敷きパッドを使っている人には、残念ながら劇的な効果は望めません。特に安いクール寝具で誤魔化そうとすると、逆に寝心地が悪くなる可能性もあります。店舗で購入するときは実際に触れてみて、ネット通販で購入するときは口コミをよく見て選ぶようにしましょう。
実店舗で選ぶときは、売り場がエアコンで涼しいはずです。蒸し暑い就寝時の環境と異なると思うので、選び方に気をつけましょう。またネットの口コミも、「何と」比較して「どう」良いのか・悪いのかに気をつけましょう。前に使っていた寝具が悪ければ、どんな寝具でも新しい方が良く思えますからね。
最後に、冷感シーツ・冷感敷きパッドは、今回紹介したクールプラス・ペアクール・ネオクール以外にも、ソフトクールやナイスクール・クールレイなど、たくさんの種類が販売されています。さらにアウトラストやケミタックが使われているかどうかの違いもあるので、より多くの商品の中から選ぶようにしましょう。
それでは、今回の比較レビューが皆さんの冷感敷きパッド購入の助けとなりますよう!
以上、「冷感シーツ・冷感敷きパッドの比較」についてでした。今回のレビューはあくまで管理人個人の感想なので、万人に向いた評価ではありません。ですので文章を鵜呑みにするのではなく、皆さん自身に置き換えて現在使っている寝具や部屋の環境・暑さの感じ方の違いなどを考えながら読んでいただければと思います。
また今回の比較レビューでは、比較的通気性の良いポケットコイルマットレスの上に敷きパッドを敷いて、各種敷きパッドを比べました。もしこれが通気性の悪い低反発マットレスだった場合、どのクール寝具を使っても蒸し暑くて我慢が出来ないという結果に終わったかもしれません。寝心地は敷きパッドだけでなく、布団やマットレス・掛け布団・タオルケットなど、寝具の総合的な選択によって変わります。もし通気性が悪かったり保温性の高い寝具で寝ているならば、まずはそこから改善した方が快適な寝心地への近道かもしれません。
一人ひとりの暑さの感じ方が違うように、寝ている時間や場所・環境もそれぞれ異なると思います。寝具を選ぶときは、そうした違いも考えながら選ぶように心掛けましょう。