マットレスを販売しているお店や購入できる方法は意外とたくさんありますが、やはり購入するにあたって重視して欲しいのは、見た目や価格よりも寝心地です。質の良い睡眠のために購入するのですから、出来る限りお店に足を運んで、実際に寝心地を試して商品を選んで欲しいと思います。
またより細かく商品を選ぶためには、ウレタン系のマットレスであれば「ニュートン」、スプリング系のマットレスであれば「線種」や「線径」・「本数」・「配置」などを調べて、自分の体に合うマットレスを数値的に理解しておくことも大切です。これがわかっていれば、試し寝をしなくても商品を選べるので、展示の出ていないお店や通信販売で購入するときにとても助かりますよ。
さて、それでは実際にお店で寝心地を試す方法についてですが、まずもっとも重視するのは寝姿勢です。体がマットレスに沈み込みすぎると腰を痛めますし、逆にまったく沈まないと肩や臀部の血行を阻害してしまいます。立っているときと同じ自然な姿勢で眠れるのが、良いマットレスの基準となります。
では具体的な寝姿勢についてですが、横になったときに腰が軽くマットレスに支えられている状態がベストといわれています。腰が完全に浮いてしまうと、体圧分散が出来ていません。また腰に強い圧迫を感じると、肩や臀部が沈みすぎています。腰が浮かず沈まず、ちょうど良い高さを選びましょう。
ではどうやって腰の高さを確かめればよいのか? これは管理人が行っている方法ですが、マットレスに横になったときに服の背中の生地を左右の手で交互に引っ張ってみましょう。背中の生地が抵抗なくスルスル動くと、腰が浮いています。逆にまったく動かないと、腰が沈みすぎています。ちょうど良い高さなら、ズルズルと抵抗を感じながらも動いてくれるはずです。
もちろん体重や寝姿勢によっては上手くいかない場合もありますが、ほとんどの人はこの背中の生地を左右から引っ張る方法で、適切な寝姿勢が分かると思います。もし自分の着ている服で上手く出来ないときは、腰の下にハンカチを敷いて、そのハンカチを左右から引っ張ってみるのもよいですよ。
ここで注意して欲しいのが、寝心地の良さでマットレスを選んではいけないということです。例えば柔らかくてふかふかのマットレスは肌当たりが良くて寝心地も良いですが、柔らかすぎて体が沈みすぎると腰を痛めてしまいます。逆にゴツゴツと硬すぎると思うマットレスでも、ちょうど寝姿勢が自然になる場合もあります。選ぶ際は寝心地ではなく、寝姿勢で決めることが大切です。
ちなみにマットレスを選ぶ際、柔らかめと硬めで迷ったときは、硬めを選びましょう。硬いマットレスでも、厚めの敷きパッドを敷けば柔らかさを調節することが出来ます。またマットレスは使い込むうちにヘタって柔らかくなるので、最初に硬めを選んでおけば長く使うことができますからね。
という訳で、いろいろたくさん説明してきましたが、大切なのは実際に寝てみることと、自分で決めること。そのためにはたくさん試し寝をして、腰が沈んだり浮いたりしないか確かめましょう。大切なのは寝心地の気持ちよさではなく、いかに自然な寝姿勢で無理なく眠ることが出来るかです。自分に合ったマットレスが見つかれば、きっと心も体も今より元気になりますよ!
以上、「購入店の選び方」についてでした。家具屋さんや寝具店はなかなか頻繁に行くお店ではないので、どこにあるのか知らない人も多いと思います。そんなときは、インターネット検索で「お住まいの地域名」と「家具」もしくは「寝具」の文字を組み合わせて検索を掛けてみましょう。意外と近くに大きなお店があったりしますよ。また電話番号もわかるので、薄型マットレスの展示や在庫を前もって聞いておけば、展示がなかったなどの無駄足も踏まずに済みます。一度購入すれば長く使う寝具ですので、しっかりと選ぶようにしましょう。
では、素材によるマットレスの違いや購入できるお店の違いが分かったところで、いよいよ実際に商品選びをする番です。近くに大型インテリアショップや寝具店のある方は、実際にお店に出かけて薄型マットレスの寝心地を試してみましょう。しかし近くにそうしたお店がない人もいるかと思いますので、そういった方のために管理人が購入したいくつかのマットレスの寝心地をこれから紹介したいと思います。残念ながら費用の関係ですべての種類を揃えることは出来ませんでしたが、通信販売を利用される方の助けになればと思います。