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マットレスを購入するには、実際に寝心地を試して選ぶのが最良の方法となりますが、地域によっては大きな家具屋さんや寝具店がなかったり、あっても薄型マットレスの展示が出ていなくて寝心地を試せないこともあるでしょう。そういった方のために、いくつかのマットレスを実際に寝比べてみて、どのマットレスがどのような寝心地なのかそれぞれの特徴と違いを比較しながらレビューしてみたいと思います。
寝心地を言葉で表現して伝えるのはなかなか難しいので、どこまで正確にお伝えできるかわかりませんが、皆さんのマットレス購入の助けになるよう、がんばってレビューを行いたいと思います。ちなみに今回のレポートでは、メッシュ床板のロフトベッドに各薄型マットレスを敷いてレビューをお伝えします。
まず最初のレビューは、マットレスではなく敷き布団から始めたいと思います。というのも、ロフトベッドや二段ベッドを購入する方の中には、今使っている敷き布団や来客用の敷き布団を新しく購入するベッドに使いたいと考えている方もいると思いますし、マットレスに買い換える前にまずは敷き布団での寝心地を知っておきたいと思う方もいらっしゃるかと思いますので。
では今回レビューするのは、厚さ7cm・重さ4kg・ポリエステル100%の化学繊維敷き布団です。ほぼ新品なのでふかふか柔らかいですが、寝心地は布団らしく硬めになります。敷き布団は畳や絨毯の上に敷くと柔らかく、フローリング(板間)に敷くと硬くなるように、床の硬さによって寝心地が大きく変わるので、ロフトベッドで寝心地がどう変わるのかレビューしたいと思います。
それではロフトベッドで寝てみた感想ですが、やはり寝床板の硬さがそのまま敷き布団の寝心地になりました。しかも厄介なのが、メッシュ床板では寝る位置によって硬さが異なる点です。というのも、細いメッシュ部分はたわむので柔らかい寝心地ですが、メッシュを支えるパイプ部分は太い金属なので硬い寝心地になるからです。しかもこの寝心地が、交互に続きます。
まるで連続する凹凸の上に寝ているような寝心地で、しかもパイプ部分は金属なので硬さも半端ではありません。この連続した金属の凹凸の上で長時間動かずに寝ていると、骨が凹凸に沿って曲がる危険があり、特に骨が柔らかく筋肉も未発達な成長期の子供には危険が大きいです(もちろん大人でも)。ですので間違っても、我慢して敷き布団を使おうとはしないでください。
また空中に浮くロフトベッドでは床板の下から寒さが入り込んで来ますが、体圧でぺちゃんこになる敷き布団だと保温性が悪く、冬の寒さは特に厳しくなります。先ほどの凹凸とこの床板下からの冷気を防ぐには、十分な厚さと保温性を有したマットレスでないと用をなさないでしょう。
このようにメッシュ床板では役に立たない敷き布団ですが、すのこや一枚板の床板に使う場合には状況が変わってきます。床板の下から寒さが入り込むのは変わりませんが、硬い凹凸に悩まされることはなくなるからです。すのこも一枚板も「板」なので寝心地は硬くなりますが、硬い寝心地が好きな人や小さな子供にとって敷き布団は、ちょうど良い寝心地になるでしょう。
適度に硬い寝心地は体が不自然に曲がるのを抑えてくれるので、骨の成長期にあるお子さんや柔らかい寝具だと腰が沈みすぎてしまう人にちょうど良い寝心地だからです。実際に管理人も二段ベッドを使っていた子供の頃は、一枚板の床板に敷き布団を敷いて寝ていましたが、ちょうど良い寝心地だったのでしょう、特に寝心地が硬くて困った記憶はありません。
このようにメッシュ床板で使うには欠点ばかり目立つ敷き布団ですが、すのこや一枚板の床板であれば硬さと寒さが大丈夫なら、ちょうど良い寝具になるでしょう。ただし、すのこや一枚板は通気性が悪いので、汗を吸い込む敷き布団にカビが繁殖しやすくなります。ですので、すのこや一枚板で敷き布団を使う際には、小まめな布団干しを欠かさないように気をつけてくださいね。
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今回使用したポリエステル敷き布団
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