TOP > マットレスの選び方 > マットレスの違い1ページ
ベッドの寝心地は、マットレスによって大きく変わります。それはマットレスの素材や硬さ・反発力などの種類が豊富で、その組み合わせによってさまざまな寝心地を選べるからです。つまり自分の体に合うマットレスを見つけることが、ベッドでの睡眠を快適にする近道という訳ですね。ですが、マットレスにはデメリットもあります。それは、体に合わないマットレスを選んでしまう危険性です。選べる種類が多いということは、それだけ選ぶのが難しいということ。マットレスが体に合わないと、体を壊してしまうことだってあるんですよ。
そこで重要になるのが、マットレスの素材によってどのような違いがあるのか、正確に把握することです。マットレスの特徴を理解していなければ、体に合うマットレスは選べませんからね。これからマットレスの素材による特徴の違いを説明しますので、どのマットレスが自分の体に合いそうか考えながら読んでみてください。
まず最初に説明するのは、ベッドマットレスの代名詞ともいえるボンネルコイルマットレスです。よく家具屋さんなどで展示されている、ベッドの上に載っている分厚いマットレスといえばわかりやすいでしょうか。「コイル」の名前の通り、中身はらせん状のスプリングが詰まっています。
ボンネルコイルの特徴は、中身のスプリングがそれぞれ連結されていて、マットレス全体で体を支えてくれる点にあります。このようにマットレスが一枚の板のようになって体を支えてくれる方式を、「面で支える」といいます。面で支えるボンネルコイルのメリットは、構造が単純なので価格が安く、丈夫で長持ち。ヘタりにも強く、重たい体でもしっかりと支えることが出来ます。
つまり体の重たい方や硬い寝心地が好きな方、また敷き布団と寝心地が似ているので初めてマットレスを購入する方にもお勧めです。また、成長期のお子さんにも向いています。子供には硬い寝心地の方が骨の成長に良く、通気性の良さも汗かきの子供に最適だからです。それに構造が単純で丈夫なので、少しくらいマットレスの上で飛び跳ねても壊れませんしね。
逆に、体が沈み込むような柔らかい寝心地を求める人には向きません。面で支える方式では、体のラインに沿った柔軟な受け止めが出来ないからです。体圧分散に向いたマットレスではありませんが、柔らかいマットレスでは体が沈みすぎて腰を痛めてしまう人に向いたマットレスだといえます。
ボンネルコイルマットレスの選び方は、一般的に体重70kg未満の方はソフト、70~80kgでミディアム、80kg以上の方はハードが合うとされています。またマットレスの内部には、標準で約250本のスプリングが入っていますが、350本以上の高密度タイプを選べばさらに重い体を支えることも出来ます。
もしマットレスの違いをより詳しく知りたい場合は、使われているスプリングの種類(鋼線種)や太さ(直径)を調べれば、より細かく硬さ(寝心地)の違いを選ぶことが出来ます。たとえば線種だと「SWRH72B」の数字の部分が大きいほど硬く、また線の直径も太いほど硬くなります。もし商品選びで微妙な硬さの違いに迷ったときは、線種と直径の違いを参考にしましょう。
スプリングマットレスの場合、金属のスプリングが体に直接当たると痛いので、マットレス表面をウレタンのクッション材で覆っています。このクッション材の厚さによって、表面の硬さは変わってきます。特に薄型マットレスの場合はウレタン層も薄く、表面はあまり柔らかくありません。場合によっては、スプリングの凹凸がウレタンを通してわかる場合もあります。
マットレスを選ぶ際は、スプリングの硬さと同時に表面の硬さにも注意して選びましょう。ただし表面の硬さはベッドパッドで後から柔らかくすることもできるので、やはり一番重視すべきなのはスプリングの硬さです。自分の体質や体重、寝心地の好みに合うスプリングを選ぶようにしましょう。
薄型ボンネルコイルマットレス
(リンク先:楽天)
収納に便利な三つ折タイプもあります
(リンク先:楽天)
とても珍しい、折り曲げられるボンネル
(リンク先:楽天)