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先ほどに引き続き、今回も敷き布団のレビューを続けさせていただきます。でも今回説明するのは、新しい敷き布団ではなく使い古した敷き布団です。今使っている敷き布団をロフトベッドや二段ベッドでも使いたいと考えている方の中には、古い敷き布団で寝ている方も大勢いるでしょう。そこで古い敷き布団では寝心地がどう違うのか、レビューしてみたいと思います。
今回レビューする敷き布団は、厚さ6.5cm・重さ7kg・綿100%の敷き布団です。かなり古いせんべい布団で、長年使っている間に体圧の掛かる部分がヘタってしまい、中心部分の厚さは4.5cmにまで凹んでいます。もともと敷き布団の寝心地は硬めですが、ヘタって薄くなっているのでクッション性・保温性も失われ、さらに硬くて寒い敷き布団となっています。
それでは、このせんべい布団でロフトベッドに寝てみた感想ですが、メッシュの凹凸が布団越しに伝わり不快感がとても強いです。新しい敷き布団ではパイプとメッシュの硬さの違いしか分かりませんでしたが、薄い敷き布団だとメッシュの凹凸まではっきりとわかります。特に寝返りを打つと肩や腰に体圧が集中するので、より凹凸がわかるようになり不快感もさらに増します。
今回はフローリングの上にも敷いて寝てみましたが、肩とお尻で体を支えていて、腰のくびれが完全に浮く硬さでした(手のひらがすっぽり入る空洞が背中に出来ていました)。硬めの寝心地が好きな管理人ですが、さすがにクッション性のない敷き布団だと、一晩寝てもまったく寝た感じがしません。板で出来たすのこや一枚板の寝床でも、きっと同じ寝心地になるでしょう。
寝床板の種類にかかわらず、ここまで睡眠環境が悪化してしまうと、毎晩寝る度に疲労を蓄積させていくことになるでしょう。しかし、これは古い敷き布団だけの問題ではありません。新しい敷き布団でもヘタってくれば、気が付かないうちに寝心地が悪くなり、このせんべい布団と同じ寝心地になってしまうからです。そしてそれは、マットレスにも同じことが言えるでしょう。
敷き布団にしろマットレスにしろ、古い寝具は早めに交換した方が良いことが今回の寝心地の違いから分かります。特に毎日少しずつヘタっていくと体が慣れてしまい、寝具のヘタりに気づかない人も多いと思います。今回のレビューからも分かる通り、古い寝具は確実に寝心地が悪くなって体に負担を掛けるので、寝具のヘタりは普段からチェックしておく方が良いでしょう。
みなさんもこれを機会に、一度毎日使っている寝具のヘタり具合を確認してみてください。敷き布団を使っている人なら、お尻の部分が床に底付きしていませんか? もしくは今回のせんべい布団のように、腰の下が浮いていませんか? マットレスを使っている人なら、お尻が沈みすぎて寝姿勢が曲がっていませんか? 横向きに寝たときに肩を痛めたりはしていませんか?
もしこれらの症状に心当たりのある方は、寝具がヘタっているか、寝具そのものが体に合っていない可能性がありますので、寝具を新品に買い換えるか自分の体にあった新しい寝具を探すことをお勧めします。
今回使用した綿の敷き布団
二つ折りで、中央の凹みがよくわかります