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種類の違いが分かっても、まだまだ細かな点で違いの多い二段ベッドと三段ベッド。次は、実際の使い勝手に関する違いについて説明を行います。あくまで使い勝手なので、二段ベッド・三段ベッドとしての基本的な性能に違いはありませんが、毎日使う家具ですから使い勝手はとても重要になります。必要な機能とそうでない機能をしっかりと見極め、後悔のないベッド選びをしましょう。
また、先ほどと同じように各説明に関係した写真とリンクを、右側に用意しました。より詳しい特徴について知りたい方は、右写真のリンクから実物商品の説明を見ることが出来るので、参考にしてくださいね。
それでは、二段ベッド・三段ベッドの機能の説明をご覧ください。
1.エコ塗装(有害物質を含んでいるかどうか。木製のみ)
多くの木製家具は、塗料や接着剤・防腐剤の中に有害な化学物質がごく微量含まれています。この有害物質を極力少なくしたのが、エコ塗装やエコ仕様など、「エコ」という文字の付いた商品です。有害物質の少ない塗料や自然塗料を使用して、抵抗力の低い子供にも優しい家具になっています。
エコ塗装の二段ベッド・三段ベッドでないからといって、必ずしも健康被害が出るわけではありませんが、一日の中でもっとも長い時間を過ごす睡眠場所ですから、体に悪い成分は極力入っていて欲しくないですよね。価格は高くなりますが、アレルギー体質のお子さんなどにはエコ塗装のベッドがお勧めです。
さらに塗料だけでなく、接着剤にも有害物質を含まないものを使用した二段ベッド・三段ベッドがあります。もしアレルギー体質のお子さんが使うのならば、接着剤にもこだわった二段ベッド・三段ベッドを探すことをお勧めします。
ちなみに右上写真の二段ベッドは、安心の国内生産で、塗装には最高級の蜜ろう塗装、接着剤には有害物質を含まない水性ボンドを使用するというこだわりの二段ベッドになっています。リンク先でエコ塗装についての細かな説明を見ることが出来るので、ぜひご覧になられることをお勧めします。
また塗装や接着剤に有害な物質を含むベッドでも、有害物質の放出が試験で認められなかった製品は、「エコ試験パス」とか「フォースター取得」・「フォースター相当」・「低ホルムアルデヒド」と宣伝されることがあります。これらの製品はエコ塗装や水性ボンドを使った製品とは別物ですので、購入の際にはきちんと区別して考えて下さい。
2.宮付き・照明付き(小物が置ける棚と照明が付いているかどうか)
「宮」とは、小物を置く棚のこと。おもちゃやぬいぐるみ・マンガなどを置くことができ、夜中トイレに行くときに便利なちょっとした(あまり明るくは無いですが)照明もついています。親にとってはこれくらいと思う機能かもしれませんが、子供にとってはそのちょっとしたことがとても嬉しかったりします。ちなみに子供は、動くものと同じくらいに、光るものが大好きです!
ただし、一部の機種には照明が付いていない二段ベッド・三段ベッドもあります。宮の付いているベッドがすべて照明も付いている訳ではないので、ご注意ください。また、エコ塗装の最高級・国産蜜蝋仕上げには、宮・照明付きの二段ベッド・三段ベッドはありませんのでこちらもご注意ください。
3.シングルベッド利用(段重ねを外して、シングルとして利用できるか)
子供も大きくなると、一人部屋を欲しがるようになります。このとき二段ベッド・三段ベッドを分割してシングルベッドとして利用できれば、新たにベッドを買いなおす(古いベッドを処分する)必要が無く、経済的で効率的です。
木製の二段ベッド・三段ベッドは、ほとんどがシングルとして分割利用出来るのですが、中には出来ないものもあるので注意してください。逆にスチールベッドは分割できないものが多いので、将来シングルベッドとして利用するなら分割できることを必ず確認してから製品を選んでください。
また分割出来るかどうかだけではなく、分割した後のデザインにも気を配ってください。一人部屋を欲しがる年頃は、オシャレにも気を使うようになる年頃です。そんな年頃だと、デザインセンスの悪い分割ベッドはイヤだと言うかもしれません。いや、分割ベッドでなくてもデザインセンスが悪いベッドは嫌だと思いますので、分割後のデザインも重視して選んでください。
(親子ベッドなどは、デザイン的にシングルベッドとして使うのは無理です)
4.柵取り外し式(ベッドの柵が取り外しできるかどうか)
これはシングルベッド利用時での条件ですが、ベッドサイドにある柵を取り外せるかどうかで、シングル時の快適性が大きく違ってきます。柵がなければベッドに腰をかけたり、気軽に寝転んだりすることが出来ますし、朝ベッドから出るときも柵をまたがなくていいので楽に起きることが出来ます。
またデザインにおいても、柵のあるなしは大きな違いとなります。シングルベッドで利用するとき、遊びに来た友達に柵の付いたベッドを見られると、中学生や高校生にもなって柵の付いたベッドでしか眠れないのかと、ちょっと恥ずかしい思いをします。それ以前に、柵が付いているとデザインが悪すぎます。
もしシングルベッドでの利用を前提とするなら、柵の取り外しが出来る二段ベッド・三段ベッドを優先して選ぶようにしましょう。
5.出入り口付き柵(柵に出入り口の切り欠き、あり・なし)
柵に出入り口用の切り欠きがあると、ベッドへの上り下りが楽に出来るようになります。子供が小さいと切り欠きから落ちるのではないかと心配かもしれませんが、切り欠きのある柵を壁側に設置することで、不意の転落を防止することも出来ます(両サイドに切り欠きがある場合はダメですが)。
なお、ベッドによっては下段のみ出入り口があり、上段にはないベッドもあるので、出入り口が必要な場合はこの点に注意して商品を選びましょう。
6.固定階段(ハシゴか固定式階段か:二段ベッドのみ)
通常の二段ベッドはハシゴで上り下りをしますが、固定式階段で上り下り出来る二段ベッドもあります。固定式階段なのでハシゴのようにステップを踏み外す危険が無く、安全に上り下りが出来るようになります。
ただし、固定式階段の付いた二段ベッドは機種が少なく、選べるほどの種類がありません。もし希望の種類や機能を含んだ階段付き二段ベッドがない場合は、残念ながらあきらめてもらうしかありません。また三段ベッドには階段付きモデルがないので、ご注意ください。
7.ほこりガード(上段からの埃を捕まえる布の有無。二段ベッドのみ)
上段の床板下に布を取り付け、マットレスや敷き布団から出る埃を捕まえてくれるのが、ほこりガードです。ただしほこりガードは、かなり高額の二段ベッドにしか採用されていませんし、すのこの下から出る埃より空気中を舞う埃の方が多いので、どれほどの効果があるのか残念ながらよくわかりません。高額な二段ベッドにはこういった機能もあるという程度に、覚えておいてください。
8.上下段連結式(ベッドの上下を固定する金具の有無。二段ベッドのみ)
二段ベッド・三段ベッドベッドは、上から下のベッドに被せる形で積み上げていきます。通常は重ねるだけで、上下を固定する金具は付いていないのですが、高額の二段ベッドでは上下を連結して固定する金具が付いています。
ただし通常の積み重ねタイプでも、地震で崩れたり外れたりすることはないので、この機能が付いていなくても心配する必要はありません。高額な二段ベッドにはこういった機能もあるという程度に、覚えておいてください。
9.寝床板の四方支え(寝床板を支える箇所の数。二段ベッドのみ)
二段ベッド・三段ベッドの寝床は、通常サイドフレームに設けられた桟で両側から支えられています。しかし高額の二段ベッドでは、ヘッダーとフッターの両側にも桟が設けられていて、四方から寝床を支える構造になっています。
地震が起きた際には、寝床板が外れて落ちる危険性がもっとも高いので、この四方支えはとても有効な機能になると思います。ただしこの機能も、高額の二段ベッドにしか付いていないので、こういった機能もあるという程度に覚えておいてください。
以上、二段ベッド・三段ベッドの機能についてでした。多くの機能を説明しましたが、これらの機能の有無によって二段ベッド・三段ベッドの使い勝手や価格が違ってきます。必要な機能とそうでない機能があると思いますので、お子さんにとって必要と思う機能は何か、よく検討して選んで欲しいと思います。
さて今回説明した機能の中で、もっとも必要かそうでないか悩みそうな機能が、エコ塗装ではないでしょうか。他の機能と比べてもかなり高額ですし、何より効果が目に見えないので、エコ塗装を選んだ方が良いのかどうか、とても難しい判断になると思います。
ですが、お子さんにアレルギー症状が出てからでは遅いので、出来る限りエコ塗装の二段ベッド・三段ベッドを選んであげることをお勧めしたいと思います。子供には8~10時間の睡眠が必要といわれています。その長い時間を毎日過ごすベッドですから、やはり子供の体に優しい素材で出来た二段ベッド・三段ベッドを選んであげたいですよね。
F☆☆☆☆のエコ塗装仕上げ
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国産・蜜ロウ・水性ボンド仕上げのエコ仕様
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こちらは「フォースター相当」の製品
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宮・照明付き二段ベッド
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多くの二段ベッドはシングル利用可能
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柵の取り外しも多くのベッドで可能
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柵に出入り口の切り欠きが付いたベッド
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固定式階段の付いた二段ベッド
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ほこりガード、上下連結、四方支え付き
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三段ベッドにも、蜜ロウ仕上げがあります
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