TOP > マットレスの選び方 > マットレスの違い7ページ
スプリング系、ウレタン系、自然繊維系の3種類・6製品のマットレスについて、今回は説明してきました。人気の高い売れ筋商品はこれら6製品に集中しているので、最低限これらの製品の違いについて知っていれば、どのマットレスがどう違うのかということで困ることはないと思います。
違いが分かれば、後は自分の体に合ったマットレスを選ぶだけ。でもマットレスを選ぶには、三つの注意点があります。まず一つ目は、マットレスの違いを正確に把握しておくこと。例えば低反発は柔らかく、高反発は硬いというイメージがありますが、密度や硬度によっては低反発でも硬くなるし、逆に高反発でも柔らかくなります。イメージが先行してしまうと、体に合うマットレスは選べません。ちゃんと商品を個別に理解して選ぶようにしましょう。
二つ目は、自分の体質をしっかり把握すること。口コミ情報で良いマットレスを見つけても、そのマットレスを使っているユーザーと自分の体質が同じとは限りません。体質が違えば、体に合うマットレスも違ってきます。その違いを理解していないと、どんなに評判の良いマットレスも体に合いません。
最後は、今使っている寝具を把握しておくこと。新しい寝具を購入するとき、今の寝具が比較の基準となります。例えばふかふかの柔らかい寝具で寝ている人と、ガチガチの硬い寝具で寝ている人が「柔らかいマットレスが欲しい」と思っても、実際に両者が欲しいと思っているマットレスの硬さは異なります。この基準の違いを理解していないと、体に合う寝具は選べません。
以上の三点を正確に把握し、どのマットレスが自分に合うのかしっかりと選ぶようにしましょう。特にマットレス選びで重要なのが、腰の位置です。もしマットレス選びで迷ったら、試し寝をしているときに腰の辺りの服を脇から自分の手で左右に引っ張ってみましょう。服が左右にスルスル動く場合は、腰が浮いています。逆にまったく動かない場合は、腰が沈みすぎています。
もし適度に腰が沈んでいれば、ズルズルと引きずられながら服が左右に動くはずです。この適度に抵抗のあるズルズル感が、最適な腰の位置となります。あとは寝心地の好みで硬さを微調整して選んでゆけば良いでしょう。Tシャツで試すと腰の下で動くシャツの感じがよく分かるのですが、着込む冬場は服を動かすのが難しいので、ハンカチなどを敷いて試すと良いでしょう。
人によって好みも体質も寝姿勢も違うので、必ずしも人気の高い商品が体に合うとは限りません。ですので商品選びは、自分でしっかりと試して購入するようにしましょう。もし試すことが出来ない場合は、商品情報をしっかりと理解し、口コミ情報も利用して失敗のない買い物をしましょう。
以上、「マットレスの違い」についてでした。どうでしょうか、皆さんは自分の体に合いそうなマットレスを見つけることは出来たでしょうか? 今回説明したマットレスを硬い寝心地順で並べると、パーム、ボンネルスプリングと高反発、ポケットコイル、低反発、ウレタン(100N以下)の順になるでしょうか。硬いほどしっかりと体を支えてくれるので、大柄な人や体重の重い方・成長期のお子さんは硬めのマットレスが良いでしょう。逆に小柄な人や体重の軽い人は、柔らかいマットレスの方が寝姿勢が自然になるので良いかもしれません。とはいえ、同じ素材でもメーカーが異なれば硬さも変わるし反発力だって変わるので、商品選びはしっかりとしてくださいね。
では、実際に商品を選ぶ上でどのような点に注意をすればいいのか、また購入場所によってどのような違いがあるのかについて、次は説明することにしましょう。