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睡眠の快適さは、体を支えるマットレスにより大きく異なります。つまり質の良い睡眠を得るには、体に合ったマットレスを選ぶことが大切という訳です。でも体を支える寝具が重要だというのなら、敷き布団でも良いのではないかと疑問に思いますよね。敷き布団とマットレスでは、何か違いがあるのでしょうか? それともベッドだから、マットレスの方が良いのでしょうか?
実は敷き布団とマットレスでは、大きな違いがあります。その違いとは、マットレスの方が敷き布団より種類が多く、体に合う寝具を選びやすいこと。そもそも敷き布団は、毎日の上げ下げや収納のため、大きく・重く作ることが出来ません。また寝汗を吸収できる素材でないといけないなど、敷き布団には大きさや素材に制限が多く、作れる種類も多くありません。
ところがマットレスの場合、上げ下げも収納も必要なく、汗の吸収もベッドパッドに任せられるので、敷き布団のような制約にとらわれることなく、寝心地を追求した寝具をたくさん作ることが出来ます。実際にマットレスの方が種類も多く、個々人の体質に合った寝具を選びやすくなっています。
(「敷き布団」という名称のマットレスまであるほど、種類は豊富です)
つまりベッドだからマットレスが良いのではなく、敷き布団より種類が豊富で体に合う寝具を選びやすいので、マットレスの方が良いという訳です。
ベッドにマットレスが選ばれるのは、体に合う寝具を選びやすいという立派な? 理由があるからなんですね。でも実は、ベッドに敷き布団が選ばれない理由がまだ別にあります。それはベッドと敷き布団の相性の悪さです。
例えば敷き布団は寝心地が床面に左右されるので、メッシュ床板ではメッシュの凹凸に、すのこや一枚板の床板では板の硬さに悩まされることになります。また敷き布団は寝汗を吸収しますが、通気性の悪いすのこや一枚板の床板だと吸収した寝汗を放湿できず、カビが繁殖する危険性もあります。
カビを防ぐためには敷き布団の小まめな天日干しが必要ですが、高い場所で寝るロフトベッドや二段ベッドは、布団の上げ下ろしにも苦労することになります。また高い場所で寝る環境だと、冬は床板の下から寒さが入り込んできますが、敷き布団は保温性が悪く寒さも一段と厳しくなります。
このように敷き布団はベッドとの相性が非常に悪いですが、マットレスならこれらの問題をすべて解決できる上、自分好みの寝心地を選んで体圧分散の出来る健康的な睡眠環境を手に入れることも出来るのです。ベッドにマットレスを選ぶ人が多いのは、この相性の良さがあるからなのです。