今回はマットレスの必要性とメリット・デメリットについて説明してきましたが、ベッドだからといって必ずしもマットレスにこだわる必要はありません。敷き布団を使い続けたいと思うなら、それでもまったく問題ないと思います。重要なのは「いかに快適な睡眠を手に入れるか」であって、快適に眠れるのであればマットレスでも敷き布団でも、手段は問わないからです。
ただし、これまで敷き布団を使っていたからというような、安易な理由で敷き布団を使い続けるのは良くありません。床からベッドに変われば、睡眠環境は大きく変化します。その変化に合わせて寝具も選び直さなければ、快適な睡眠環境は手に入りませんからね。
それに今使っている敷き布団が、必ずしも体に合っているとも限りません。布団がヘタっていても、毎日使い続けているとなかなか変化に気づかないし、逆に体の方がヘタった布団に慣れてしまって、知らず知らずのうちに悪い寝姿勢になっていることもあるからです。
新しいベッドに変わるというのは新しい睡眠環境に変わるということですから、現在の睡眠環境を見直すと同時に新しい睡眠環境について考える良い機会になると思います。このような機会でもなければ、なかなか睡眠環境を見直すなんてことはありませんからね。
新しい寝具を買う・買わないは別として、今使っている寝具がヘタっていないかどうか調べてみる。まずはここから始めてみてはどうでしょうか。またヘタっているようなら、どのような敷き布団やマットレスが合いそうか、いろいろ調べてみるのも面白いと思いますよ。調べるだけなら、無料ですからね。
それに、調べているうちに良い寝具に出会えるかもしれませんし、新しい寝具に変えた次の日から目覚めが変わるかもしれませんよ。
以上、「マットレスの必要性」についてでした。昔の人は「寝る子は育つ」と言いましたが、科学的にも成長ホルモンが最も分泌されるのは睡眠中だということが確認されています。それだけではなく、渡辺武郎・米ボストン大教授らのグループが発表した研究によると、学習した内容を睡眠中に脳が固定化していることがわかったそうで、よく寝る子は成績も伸びるようです。体を鍛えている男性諸君、美容に余念のない婦女子のみなさん、そして子供の教育に熱心なご両親、睡眠への投資は決して無駄にはならないと思いますよ。
では、マットレスを購入してみたいと思った方のために、次はマットレスの種類と違いについて説明したいと思います。たくさんの種類があるので、すべてを紹介という訳にはいきませんが、現在人気のあるマットレスについて簡単ではありますが説明させていただきます。皆さんの好みに合うマットレスは、見つかるでしょうか?